式辞用紙の書き方

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式辞や祝辞は入学式や卒業式で送られる挨拶ですが、この挨拶は前もって式辞用紙なるものにしたため、その内容を読み上げることになっています。式辞や祝辞は、偉い人がやるもので自分には関係ないと考える向きもありますが、お子さんがいれば、保護者代表で祝辞をお願いします、と依頼される可能性もあるでしょう。式辞用紙を使う機会はそう何度もあるものではありませんが、いざというときのために、式辞用紙の書き方や例文をある程度知っておいても損はありません。
 

  1. 1.式辞用紙の入手方法
  2. 2.式辞、祝辞の内容
  3. 3.式辞用紙の書き方
  4. 4.式辞の作法

 


式辞用紙の入手方法

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文具店やインターネットで手に入れることができます。シンプルに封筒に用紙が入っているものや、折り紙と呼ばれる包み紙に用紙が包まれているものもあります。折り紙に包まれているタイプのものは、用紙がじゃばら折りになっています。用紙は無地のものや罫線入りのものがあります。

 

式辞用紙は縦書きです。縦書きで字を書く機会は減ってきていますので、罫線入りの方が使いやすいでしょう。また、折り紙に包まれているものの方が、式典にふさわしいかしこまった雰囲気になります。用紙を包む折り紙はのし袋と同じ折り方です。祝辞を書いた用紙を真ん中あたりに置き、左から折り、右から折り、上から折り、下から折って完成です。

 

左から折って次に右を折るのは、右利きの人にとって左から開けやすいようにこの形になっています。余談ですが、昔の話、右から折って次に左を折るという、右利きの人にとって開けにくい折り方になっていた場合、その中身は離縁状か決闘状のどちらかと決まっていました。下から折って次に上に折るのにも意味があり、喜びが無限に伸びていくようにという意味合いでこの折り方になっています。

 


式辞、祝辞の内容

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肝心要の内容ですが、式辞でも祝辞でも変わらないのは、「おめでとう」の気持ちを伝えることです。例えば、卒業式であれば、おめでとうで始まり、学校を無事修了できたありがたさや、これからも学んでいくことの大切さ、大切な仲間ができた喜びなどを盛り込みます。また、卒業はひとつの終着点ですので、これからの人生や学校生活でできた仲間との繋がりなど、テーマを決めて構成するのも良いでしょう。

 

入学式であれば、やはりおめでとうで始まり、新しい生活の話、友人ができること、学ぶ喜びなどを伝えて、学校生活が楽しくより有意義になることを願う内容とします。また、PTA会長の立場などであれば、学校と家庭の連携を深めることをお願いする一言を入れるのも良いでしょう。式辞や祝辞は、まず書き出しでつまづいてしまうこともありますが、このような場合、日本には便利な時候の挨拶があります。

 

卒業式も入学式も、日本では春頃に行われますので、情緒豊かな時候の挨拶を入れてみましょう。卒業式の頃であれば、「早春の候」、「春寒の候」、「浅春のみぎり」、「春もまだ浅い今日この頃ですが」などの言葉で切り出します。

 

「春もまだ浅い今日この頃ですが、桜のつぼみはもう膨らみかけてきています。卒業生の保護者を代表いたしまして、お礼の言葉を述べさせていただきます。」などの言葉で始めると、後の文が続けやすくなります。

 

入学式の頃であれば、「春爛漫の候」、「晩春のみぎり」、「桜花の候」、「花冷えのみぎり」などの言葉が使えます。「晩春のみぎり、桜も盛りを過ぎ、緑の葉が目立つようになりました。本日の入学式にあたり、PTAを代表いたしまして、お祝いの言葉を述べさせていただきます。」などと始めます。

 

卒業式や入学式のシーズンは、桜の花が咲き始め、そして散る頃にかかりますし、だんだんと暖かくなりつつも少し冷える日があったりと、自然の変化や気候の変化がある時期です。日本人には、そういった変化から何か新しいことが始まる雰囲気を感じる感性が備わっていますから、時候の挨拶を使って情緒豊かな挨拶文にすると、聞き手の想像力もふくらむでしょう。

 

卒業式や入学式で式辞や祝辞を述べるのであれば、大抵の場合、歴代の式辞や祝辞がありますので、そういったものも最大限参考にしましょう。また、聞き手を飽きさせないためにも、話の長さは重要です。保護者代表などの場合、色々な思い出が次々とわき上がるかもしれませんが、だいたい3分くらいのボリュームにとどめましょう。

 

目安として、400字詰めの原稿用紙1枚が1分くらいにあたります。3分程度なら、1000字を少し越すくらいの内容にします。なお、最近では家庭の都合により色々な形の家族がありますので、「ご両親」、「お父さん」、「お母さん」などの言葉は使わず、「保護者」と表現します。やってしまいがちなミスなので気をつけましょう。

 


式辞用紙の書き方

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さて、内容が決まって下書きができたら、いよいよ式辞用紙に清書します。まず、式辞を書く上で難関なのが、毛筆か筆ペンで書かねばならないということです。最近では、プリンターで印刷できるものもあるようですが、やはり自筆の方が良いでしょう。毛筆や筆ペンには慣れていない方がほとんどでしょう。

 

ある程度練習するにしても、下手でも良いから丁寧に書く、ということを心がけて清書します。どうしても自筆は無理、という場合は代筆屋さんにお願いするという奥の手もあります。しかし、なるべく自分で心のこもった式辞をしたためたいものです。用紙はつるつるしている面とざらざらしている面があります。

 

表はつるつるしている面の方ですので、こちらに書いていきます。罫線が入っているものなら、表裏の間違いはありませんね。じゃばら折りを開いて、余白部分が多い方が最初で、余白部分が少ない方が最後です。字を間違えてしまった場合、1文字2文字の小さなミスは修正液で直してもかまいませんが、一段落飛ばしてしまった、というような大きな間違いの場合、間違えた部分から切り取って、新しい用紙を継ぎ足します。

 

この時に気をつけるのは、じゃばら折りの折り目のところで継ぎ足すことです。折り目を無視して継ぎ足すと、きちんとじゃばら折りにならなくなってしまいます。用紙が余った場合は、切り取ったりせずにそのまま折りたたみます。封筒あるいは折り紙の表書きには「祝辞」と記します。名前は入れません。

 


式辞の作法

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式辞や祝辞の作法ですが、折り紙タイプの式辞用紙を使った場合には、開き方の作法というものがあります。壇上でスマートに式辞を書いた用紙を取り出せるようになっています。まず、胸の高さくらいに片手ずつ差し出して、両手で折り紙ごと持ち上げます。右手で下の折りしろを伸ばします。そのまま、右手を上に移動させて、上の折り白を伸ばします。次に、左から右に折り紙を開きます。

 

この状態から、右手の親指以外の指4本を用紙の下に差し込み、用紙を取り出します。取り出した用紙をいったん折り紙の下に差し込み、左から右に開いた折り紙を閉じます。それから、右手を上に移動させて上の折りしろを閉じ、次に下の折りしろをも閉じます。折り紙が閉じた状態になってから、折り紙の下に差し込んでいた用紙を取り出し、折り紙の上にのせ、用紙を開いて挨拶を始めます。

 

この一連の動作がさらりとできると、折り紙をガサガサさせずにスマートに挨拶に移ることができます。壇上では緊張しますから、封筒タイプでなく折り紙タイプの式辞用紙を選んだら、この動作ができるよう何回か練習してみましょう。式辞や祝辞は内容を考えるだけでも、それなりの時間を要します。

 

また、清書して終わりではなく、何度も声に出して読んで練習する時間も必要です。さらに、入学式や卒業式などで、保護者代表やPTA会長などの立場で祝辞を述べる際には、リハーサルがあることも考えられますので、時間的なリミットもあります。いざその時にあまりあわてなくて済むように、式辞用紙というのはこんなものなんだなという知識を覚えておきましょう。

 

祝辞の書き方や式辞の書き方など色々な書き方は下記の記事も参考になります♪
タイトル:祝辞の書き方
タイトル:折りたたみ式巻紙の書き方
タイトル:幼稚園PTA新聞・卒園祝辞:園長あいさつの書き方
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