小論文の書き方のポイント

pixta_tegami_01

 

  1. 1.小論文とは
  2. 2.基本型を抑える
  3. 3.反対意見を受け入れることの重要性
  4. 4.自分の意見と理由の説明
  5. 5.結論できめる

 


小論文とは

pixta_tegami_02

小論文というのは、自分の考えや意見を入れた文章の事です。身近な例で言えば、新聞などに連載されているコラムも、執筆者の個人的な意見や感情を差し挟んだ一種の小論文という事が出来ます。ただ、持論を論理的に説明することが求められるので、読書感想文のような感情にだけ焦点を当てた文章とは異なります。

 

小論文では、具体的な資料を提示したり、事実を書いたりして、それを証拠に持論を裏付けていく作業が必要になります。小論文の書き方がさっぱりわからないという人は、型にはめると書きやすくなります。短い文章ならば型がなくても文意が伝わりますが、長い文章になると書いているうちに矛盾してしまう可能性もあります。ここでは、小論文をまとめるための5つのステップを順に見ていくことにします。

 


基本型を抑える

pixta_tegami_03

小論文を書く時に矛盾が出てこないようにするには、以下の5つのステップを踏んでいけば確実です。「問題提起(〜だろうか?)」「反対意見の受け入れ(確かに〜)」「自分の見方・意見(しかし〜)」「理由の説明(なぜなら〜)」「結論・まとめ(よって〜)」です。この順に書いていけば、小論文の形におさまります。

 

細かな順番の入れ替えはありますが、だいたいこの順番で書いていけば、問題ありません。このうち、問題提起は論文のテーマの提示ですから、重要なポイントです。できれば誰も思いつかないような、奇抜なテーマを選んだほうが注目度が上がります。特に大学の小論文のような文章は、読む相手が決まっています。卒論であれば指導教官がそれにあたります。

 

卒論のような文章を読んでいる相手は、何人もの学生の文章を読んでいます。同じようなテーマを書いてしまえば、また同じような文章かと相手の興味を失わせてしまう可能性もあります。だからこそ、テーマ選びは大事なのです。文章のメインとなる「反対意見の受け入れ」と「自分の見方・意見」「理由の説明」に関しては、個別に詳しく見ていきます。

 


反対意見を受け入れることの重要性

pixta_tegami_01

人は誰しも、頭ごなしに否定されるのを嫌います。どんなに相手が正当な理由を提示してこようとも、自分の意見が無視されるのは面白くないものです。そこで、小論文の書き方のテクニックとして、「相手の意見を受け入れる」ということがポイントになります。反対意見を受け入れることによって、相手の意見もちゃんと聞いていますよ、と相手にアピールすることが出来ます。

 

また、反対意見を受け入れることは自分にとってもメリットがあります。それは、視野が広がることです。片一方からしか見ていない意見は視野狭窄に陥りがちですが、相手の意見を受け入れれば、また違った視点からテーマ対象を捉えることが出来ます。

 

相手の意見を受け入れるということは、自分の意見の欠陥を発見することにも繋がるという事です。文章の書き方としては、「確かに〜」「もちろん〜」という言葉を入れて、相手の意見を一旦受け入れるように書いていきます。

 


自分の意見と理由の説明

pixta_tegami_01

「自分の見方・意見」「理由の説明」は、小論文の中核を担う部分です。ここがしっかり説明出来ていれば、仮に反対意見の受け入れなどが抜けていても、小論文として成り立ちます。逆にここが不十分だと、論文としてアウトになってしまうので、最も時間をかけて書いていくようにします。

 

ここでの書き出しは、「しかし〜」といった言葉で始めると書きやすくなります。反対意見の「確かに〜」「もちろん〜」という言葉を受けて、「しかし〜」と持論を展開していくわけです。自分の意見を持ち出す時には、最初にイエスかノーかをはっきりと示しておくことが重要です。

 

最初にイエスかノーかを断定することにより、ブレなく意見と理由の説明ができるようになります。ブレのある文章は、結局何が言いたいのか、提起した問題に対して賛成なのか反対なのか、ということが分かりにくい文章です。ブレなく書くには、3ステップ目の「自分の見方・意見」の部分で最初にイエスorノーをはっきりさせておきましょう。

 

「理由の説明」で具体的な説明をしていくので、「自分の見方・意見」についてはそれほど字数を割かなくても良いです。むしろ、ここは短く言い切ったほうが読みやすい文章になります。「理由の説明」では、「なぜなら〜」という言葉で続けます。つまり、なぜ自分はそう思うのかを説明していくわけです。

 

注意が必要なのは、ここは単なる感想文を書いてはいけないという事です。感想文ならば、「(個人的には)〜と思います」でも構いませんが、小論文では具体的な理由をあげて相手を納得させることが必要です。そのためには参考資料を集め、持論を裏付けてくれるような内容をいくつか出します。

 

また、ステップ2の「反対意見の受け入れ」でいくつか反対意見を出しているならば、それをしらみつぶしに出来るような反対意見を述べていきます。参考資料には書籍・サイト・アンケート・インタビュー、など様々ものが使えますが、事実を曲げることは絶対に書いてはいけません。

 

自分の意見にそぐわないものがあれば、それは「反対意見の受け入れ」として差し挟みながら、それに対して逆行する事実を述べていきます。注意点としては、ネットを活用するのは構いません。

 

しかし、大学の小論文のようなものだと、参考にしているうちに、他の人の論文の丸写しのような文章ができあがってしまう可能性もあります。つまり論文の内容に論破されてしまっているわけですが、これではただの盗用になってしまいかねないので、参考資料は一つではなく、多くの媒体から持ってくるようにします。

 


結論できめる

pixta_tegami_01

「結論」では、「問題提起」を受けて持論を展開させていった結果証明した内容のまとめを書きます。この部分は、あまりダラダラとくどく書かない方が良いです。言葉としては「よって〜」「以上の結果から〜」などとまとめるようにします。一言完結型で締めた方が、文章に説得力が出ます。

 

小論文の書き方さえ身につければ、コラム文や解説文なども書きやすくなります。これらは小論文の延長線上に位置する文章型だからです。まずは「問題提起(〜だろうか?)」「反対意見の受け入れ(確かに〜)」「自分の見方・意見(しかし〜)」「理由の説明(なぜなら〜)」「結論(よって〜)」という型を頭に入れて書いてみましょう。

 

論文の書き方など色々な書き方は下記の記事も凄く参考になります♪
タイトル:高校入試論文の書き方
タイトル:図表資料型の小論文の書き方
タイトル:高校入試の作文小論文の書き方

人に貸せる綺麗なノートをとろう

友達が「ノートを写したいから貸して欲しい」と言ってきたのに、自分のノートは汚くて貸すにはちょっと恥ずかしい。学生さんなら一度はある経験なのではないでしょうか。   ...

「拝察」の意味と例文と書き方

かしこまった手紙や文書を作成するときに言葉の使い方、特に敬語の使い方を間違わないように気を付けるのですが、一般的に使われているから大丈夫だと使った敬語が、目上の方には失礼に当たる使...

可愛い文字の書き方:ひらがな

男性なら学生時代に女の子からノートを借りたとき「可愛い文字だな。」と思ったことはないでしょうか。また女性なら、友達の文字がかわいくて、ついまねをして書いてみたといった経験が...

ひらがなの書き方を子供に教える

保護者にとっての子供の教育上の悩みの1つにひらがなの書き方があります。いつ・どのように教えたらスラスラとキレイな文字として書けるようになるのか・書き順やどの文字から教えるべきかなど...

わかりやすい手順書の書き方

食品会社には、多くの人が働いています。長年勤務している人であれば、どのような作業をするかについては改めて説明する必要はないのですが、新しく入社してきた人や、期間従業員などは、しっか...

資金計画書の書き方

それがどのような種類のものであれ、事業というものを行おうとする場合には、必ず資金というものが必要になります。   1.事業を行うには資金が必要 ...

「恐れいります」の意味と例文と書き方

恐れいります、という言葉がありますが、この言葉は、恐縮です、とほぼ同じ意味の言葉だといえます。目上の人に対して使う言葉で、失礼なことをするのは恐れ多いという意味で使われることが多い...

特別償却付表2の書き方

特別償却付表2は、法人税の申告を行う際に作成して申告書に添付する書類の一つで、正式には「中小企業者等又は中小連結法人が取得した機械等の特別償却の償却限度額の計算に関する付表...

準確定申告の書き方

所得税の確定申告をしなければいけない人が、年の中途で亡くなった場合には、亡くなった日から4カ月以内に準確定申告を提出しなければいけません。   ...

感想レポートの書き方のコツ

感想レポートの書き方については、いくつかのポイントがあります。それらを項目別に見てみると、次のようになります。   1.読む立場と書く立場 ...

スポンサーリンク