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人間は事故や病気によって突然、心臓が正常に動かなくなる事があります。心臓が停止してしまうと、早く正常に動かす必要があります。心臓の細動が再開するまでの時間が短ければ短いほど命を救える可能性や、後遺症が残らない可能性が増えます。
AED講習とは何か、命を守るために
人間は事故や病気によって突然、心臓が正常に動かなくなる事があります。心臓が停止してしまうと、早く正常に動かす必要があります。心臓の細動が再開するまでの時間が短ければ短いほど命を救える可能性や、後遺症が残らない可能性が増えます。心臓の細動が停止してからは、一分経つごとに生存率が10パーセント程度低下していきます。
救急隊員は心肺蘇生の専門知識がありますが、救急車が到着するまでには時間がかかります。平均でも8分以上かかると言われています。救急車が運悪く出払っている場合は、かなり待つ事も考えられます。ですから、心臓が止まってしまった人に遭遇したら、救急車を待たずして、現場にいる人で心肺蘇生を行う必要があります。
しかし、素人ではなかなか正しい蘇生が行えない場合もあります。また、知識や経験がないと手出しする勇気が出ない場合もあるでしょう。最近は自動体外式除細動器(AED)の設置してある施設が増えてきています。AEDは心停止状態の心臓に、電気ショックを与えることで正常な心臓の動きを取り戻す機器です。医療関係者でなくとも利用して良いものです。
目の前で、心停止を起こしてしまった方を救えるか否かは周りの方の勇気に掛かっている場合があります。AEDは講習会で習っておくと緊急事態で使う勇気がでますし、周りの人に助けを求める具体的な手法などを学ぶことが出来ます。緊急事態では、多くの人がパニックになる可能性があります。講習をうけた人がいると冷静に周りの人を指示できる可能性が上がります。
AED講習で習う事とは
AEDの講習会は全国の消防本部や、大きな支部で開催されている事が多いです。また、学校や職場などに出張で講師が教えに来てくれるケースもあります。最近では大人のためばかりでなく、小学生や中学生のための講習会を開いているところもあります。講習のカリキュラムにもよりますがAEDの使用方法と合わせて、胸骨圧迫や人工呼吸による蘇生方法も教えていただける事が多いです。
AEDのある施設が増えてきているとはいえ、自宅やアウトドアなどではないケースもありますから、両方学んでおくと良いでしょう。また、蘇生方法を学んでも実際の現場で使えなければ、意味がありません。実際の現場でのイメージが付きやすいように、倒れた人を演じての実際の訓練を行ったり、専用の人形を使用して訓練を行います。
専用の人形の中には、実際の人間のように胸骨圧迫などをリアルに練習できる高性能な物もあります。また、蘇生の訓練だけでは十分ではありません。実際に心停止を起こした人がいる場合、周りの人との連携が必要になります。心肺蘇生を行う人、援助する人、救急車を呼ぶ人と役割分担をする事でスムーズに心停止した方を救う事が出来ます。
人通りが多いところでそのような現場に遭遇した時など、思い切って指示する勇気も必要になります。講習会ではそのような指示の出し方や、仕切り方なども学ぶ事が出来ます。緊急の現場では曖昧な指示ではスムーズに事が動きません。しっかりとした態度で明確な指示を出す必要があるので講習を受けておくと良いでしょう。
AED講習を行う状況
最近、AED講習の大切さは、認識している方が増えてきています。幼稚園や小学校のPTAにおいて、年に数回ほど保護者の教養の為や子育ての知識などのために講習会を開くケースが多いです。心肺蘇生法は、子育て中の保護者が身に付けておくと安心です。そのため、PTAの講習会で選ばれるケースが増えています。
また、PTA講習会は予算に限度があります。有名な講師や先生を呼んで講演会など、予算的に無理なPTAもあります。消防署など、公の機関で無料や格安で行っているAEDの講習会は予算的にも好都合であり、子供の命も守れるため一石二鳥です。学校によってはプールの監視要員を保護者の中からボランティアで募っているところもあります。
プールの監視員を務める保護者には、AED講習の講習会への出席を義務付けしているケースもあります。学校以外ですと職場でAED講習を行っているところもあります。仕事中に仲間が突然倒れるケースも否めませんし、職場全員で心肺蘇生法を身につけておくと良いでしょう。特に保育所や学校の職員、介護スタッフなどは心肺蘇生法を身につけなければなりません。
AEDが職場にあっても、使いこなせなければ意味がありません。設置のある職場と言うのは、必要性のあるケースが多くAED講習の必要性が高いと言えます。PTAにおいても職場でもAED講習を開く場合、出席者を募らなければなりません。定員があるケースもありますが、なるべく多くの方に出席していただくのが好ましいでしょう。しっかりと連絡をする必要があります。
AED講習、案内文書の書き方と連絡方法
連絡方法は案内文書を紙ベースで配布するケースが多いでしょう。案内文書が出欠票をかねるケースが多いからです。講習会は主催者が参加人数を把握する必要がありますから、出欠票を兼ねると効率が良いでしょう。案内文書を作成する場合、PTAの場合は保護者各位など左上に宛先名を記載します。
右上には左側にある宛先名より下の段に主催者側の名前を書きます。PTAならPTA会長●と記載します。そして見やすく大き目の文字で題名を記載します。題名はぱっと見て解りやすいように端的な物が良いです。例えば「AED講習会開催について」などです。題名の下には季節の挨拶などを記載してから、講習の趣旨などを記載しても良いでしょう。
AED講習はプールや海開きを前にした時期に開催されることが多いです。「爽やかな初夏を迎え、保護者の皆様におかれましては、なお一層お健やかにお過ごしの事と存じます」などと始めても良いでしょう。その他にも6月ですと「すがすがしい初夏の季節となりました。」「うっとうしい梅雨の季節となりましたが」などが用いられます。季節の挨拶に続いて講習会開催の趣旨をお知らせします。
例えば「まもなく夏本番を迎えます。学校においてはプールの授業もはじまり、海開きなど楽しい行事が待っています。レジャーシーズンが本格化する前にAED講習を開催する運びとなりました。下記のように開催いたしますので多数の参加をお待ちしております。」などとすると良いでしょう。その後に、記として日時、場所、講師や講習主催団体などを明記します。出欠票を兼ねた案内状の場合は出欠票の提出期限、提出方法を明記します。