建築の平面図の書き方

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建築の平面図は、建築の図面の中で最も重要なものです。間取はもちろんのこと、建具や階段の位置、建物の構造と設備に関するほとんどの情報が盛り込まれています。

 

  1. 1.建築の平面図に書く内容
  2. 2.考慮しなければならない事項
  3. 3.建築の平面図を書くためのスケッチ
  4. 4.建築の平面図を書くための手順

 


建築の平面図に書く内容

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建築の平面図は、建築の図面の中で最も重要なものです。間取はもちろんのこと、建具や階段の位置、建物の構造と設備に関するほとんどの情報が盛り込まれています。大きなビルの設計では、設計にかかわる技術者の数は数十人から百人を超えることもありますが、平面図を書くことができるのは、そのなかのチーフデザイナー、いわゆる建築家と呼ばれる人に限ります。

 

いかに平面図が重要かがおわかりいただけると思います。住宅の設計の場合でも、平面図は設計の担当者が作成します。他の図面はスタッフに任せることがあっても、平面図は設計の責任者が書くのが一般的です。専門家の書く図面以外でも、家を建てたい一般の方や、住宅の平面図を書くのが楽しみで、趣味で図面を書いている方もいらっしゃいます。

 

その場合の図面は、堅苦しく考えずに思いつくままに書いてもかまいません。しかし、一般の方が書く場合でも、その目的が建築を建てるために専門家に希望の内容を伝えるのが目的の場合は、やはり一定の内容を図面に盛り込む必要があります。その内容で最初に必要なのは間取りです。平面図は、何の目的の部屋がどのくらいの大きさで、

 

どのようなつながりと、どちらの方角を向いて必要なのかがわからなければなりません。次は建具です。それぞれの部屋の必要なか所に窓を記入し、出入り口にはドアを書きます。この時、窓は引き違い窓、開き窓又は突き出し窓にするかの別も記入します。ドアは開き戸、引き戸、或は折り戸や吊り戸の場合もその区別を記入します。設備では、台所のこんろはIHかガスかの別、冷蔵庫の位置、洗面化粧台、洗濯パンの有無も記入します。換気扇は必要な部屋に記号で記入しておきます。

 


考慮しなければならない事項

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趣味の住宅設計でしたら、何の規則にもとらわれずに自由に図面を書いてもかまわないのですが、実際の建築することを目指すのであれば、世の中にある法律や決まりごとに従わなければなりません。日本で建物を建てる場合に基準となる法律が建築基準法です。日本の法律の中で、もっとも難解な法律の一つと位置づけられている法律ですが、

 

一般の方が住宅を計画する場合は要点を押さえておけば十分です。始めに敷地が建物を建てることができるかどうかの検討が必要です。日本の土地の全てが建物を建てることができる敷地ではありません。正確には敷地のある市区町村の担当課か、設計が専門の建築士に確認する必要がありますが、概ね敷地の周囲に農家等以外の同じような住宅が建っている場所であれば、ほぼ大丈夫です。

 

次に道路の確認です。都市計画区域内では、建物を建てる敷地は道路に接していなければなりません。ちゃんとした道路に接していない敷地は専門家に確認する必要があります。建物が建てることのできる敷地であれば、次は建物の規模、高さ及び形状、敷地の離れを確認します。敷地面積に対して建てることができる面積が、建ぺい率、容積率として決められています。

 

高さの制限がある場所もあり、道路や隣地から一定の斜線制限が設けられている場所もあります。気をつけなければならないのは北側の隣地からの斜線制限です。場所によってきびしい斜線制限が設けられています。敷地と建物の離れは、一般に住宅地であれば1.5m、商業地などは0.5mほどの離れをとっておく必要があります。そして法規ではありませんが家相を重視されている方は、実施設計に入る前に専門家への確認が必要です。家相は後廻しにすると、大きな問題になります。

 


建築の平面図を書くためのスケッチ

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建築の平面図は、建物を建てる上でもっとも重要な図面です。そして建物にかんするあらゆる情報が盛り込まれています。建物を建てることができる敷地であると確認ができ、建てられるおおよその規模と形状の規制がわかったら、実際の建物の計画をすることができます。ここで法律以外で計画の内容に大きな因子となるのが予算です。

 

周辺の住宅の坪あたりの価格を調べ、ご自身の予定している建設費でどれぐらいの大きさの建物が建設可能かを算出しておく必要があります。着工から完成までの時間的な計画もこの時点で行っておくと良いでしょう。建物の規模がきまったら、いよいよ建物の中身の計画に入ります。建築を計画する場合、すぐに図面を書くのではなく、

 

頭の中にある考えをスケッチしてみると、その後の図面の作成がうまく行きます。どんな建物を建てたいかや、必要な部屋を簡単なスケッチで表しておきます。この段階で部屋は四角である必要はなく、ラフな丸で簡単に描いておけば十分です。必要な部屋を書き出し、部屋と部屋の関連や各部屋の大きさ、2階の有無や、建物の形の概略を丸を重ねたシャボン玉のような画で書きだしておきます。

 

このイメージを書くとき重要なのがご自分の考え方です。1枚のスケッチを書くのに必要なのは、ご自分の建築に対する概念です。ここでは、住宅雑誌に書かれていることや、TVで放送されている匠の改修工事の内容などは一旦忘れて、自分自身の考えをもとにスケッチすることが大切です。実はこのスケッチこそ、これから建てようとする建物の概略をおおよそ決定してしまう重要なものです。その意味ではスケッチは平面図よりも重要であると言えます。

 


建築の平面図を書くための手順

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スケッチができたら、いよいよ平面図の作図に入ります。図面にはいろいろな書き方がありますが、木造住宅の場合は一定のモデュ-ルを使用します。日本の建築は90cm×90cmのモデュ-ルを用いています。畳1枚はこの二つ分、8帖の大きさの部屋は16個分の大きさになります。図面を書く用紙は何でもかまいませんが、1cmのます目の入った方眼紙で十分です。

 

この場合は1cm角を一つのモデュ-ルとして用います。平面図は1本線の単線で書く場合と2本線の複線で書く場合がありますが、計画の場合は単線で十分です。鉛筆は書きやすい硬さの物を使い、定規で線を引いたほうがきれいです。専門家でも線をまっすぐに引くのはたいへんですから。書き始めに建物の外郭線を書き、1階部分に敷地の一部を記入し、建物が敷地内に収まっていることを確認します。

 

建物の外郭線の中に、先に書いておいたスケッチをイメージして、間取りを書いていきます。部屋の大きさは大きくても8帖の大きさにし、足りない場合はそれをつなげていきます。壁の線は濃く、窓の部分は薄く書き、出入り口は真ん中に短い縦線を引いておくとわかりやすくなります。建築基準法では一定量の耐震壁が必要になりますので、建物の四隅やところどころに壁を入れる必要があります。

 

2階を造る場合は階段の位置を1階と2階で合わせることが必要です。プロとアマの図面ではここに差が出ます。2階に壁がある位置には1階にも壁があるほうがベターです。大きな公共建築では人の動線を考慮して計画しますが、住宅の規模では気にする必要はありません。廊下も含めて日の当らない部屋を造るのはよろしくありません。同じ部屋を通らずに一周できるのが楽しい間取りと言われています。

 

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