講演会の気づきのレポートの書き方

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「気づき」とは、端的に言ってしまえば「その対象に接したことで自分なりに得たもの」のことです。

 

  1. 1.気づきとはどういうものなのか
  2. 2.講演会から気づきを得るためのコツ
  3. 3.講演会の気づきのレポートを書く前に
  4. 4.講演会の気づきのレポートの書き方

 


気づきとはどういうものなのか

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「気づき」とは、端的に言ってしまえば「その対象に接したことで自分なりに得たもの」のことです。突然「講演会での気づきのレポートを書いてください」と言われてもかなり曖昧で困ってしまう人もいると思いますが、「講演会に参加したことで自分なりに得たものを書いてください」と言われていると解釈すれば、なんとなくどういうものを求められているかわかるのではないでしょうか。

 

だったらわざわざ曖昧な表現を使わなくても感想や考察で良いのでは、と思う人もいるかもしれませんが、気づきは厳密には感想とも考察とも異なります。段階的に言えば、感想、考察、気づきの順で、より深い洞察が必要になります。感想は読んで字の如く感じたことや思ったことで、面白い、楽しいといった感覚的な内容も含まれます。

 

考察はもう一段階踏み込んで、感覚的なことよりも、どうしてそうなったのか、この事からどういうことが言えるのか、という風な応用的な内容になります。気づきはここからさらにもう一段階踏み込んで、これがそうなるならあれはああなるのではないか、ああいうことが言えるならこういうことも言えるのではないか、という風に、他人の考えや教えとも今までの自分の考えとも違う、

 

自分なりの新たな理解や認識を得るという発展的なものです。あるいはひらめきと言った方が捉えやすいでしょうか。講演の内容から自分なりの理解や認識をひらめくには、考えの基礎となる講演内容をより深く理解していないといけませんから、自ずと話の内容に熱心に耳を傾け、高度な洞察をすることが必要になります。その分、学び取れるものも多くなるため、あえてこのように指定する先生がいるのです。

 


講演会から気づきを得るためのコツ

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気づきは理屈によってたどり着くものではなく一種のひらめきですから、それを得るための具体的な道筋は決まっていません。ひらめく内容も個人個人の認識や感覚、興味、経験などによります。だからこそ自分だけの考えが得られるのです。ただ、意識的にひらめくことはできませんが、意識的にひらめきやすい状態に持っていくことは可能です。

 

具体的なコツは、「集中すること」、「視点を変えてみること」、「疑問を持つこと」です。「集中すること」はそのままの意味で、講演中に常に講演者の話に集中して耳を傾けることです。気づきを得るためにはその前段階の考えを膨らませる取っ掛かりが必要ですし、レポートを仕上げるためにも内容を把握することは大変重要ですから、内容を聞き漏らさないようにしなければなりません。

 

取っ掛かりとなる内容は個人の興味次第ですが、まずは感覚的に「おっ」と思うような内容を特にしっかりメモすることです。集中して取り組んでいると「おっ」と思った瞬間に自然と考えが膨らんでいく場合もありますし、そうでない場合でも印象に残った内容として記憶に留まり、仮に何一つ感じなかったとしても、仔細にメモをしておくことでレポートを書く段階で気づきの取っ掛かりになります。

 

「視点を変えてみること」というのは、理解を深め発想の転換を促す手段です。講演会を終えてレポートを書く段階で、自分以外の第三者の視点になったり、逆に自分の身近なものに置き換えたりして、講演内容を多角的に捉えることで理解を深め、普段とは違う観点から物事を見ることで発想の転換を促し、ひらめきやすくなります。また、相手の話をそのまま受け取るのではなく「疑問を持つこと」も、自分なりの考えを得るきっかけになります。

 


講演会の気づきのレポートを書く前に

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レポートは起こった事実をまとめ、それについて考察するものです。また、その一部分のみを抽出するのではなく、全体の流れを押さえる必要があります。そのため、レポートを書くことについて、しばしば「総花的にまとめる」という風な言い方をします。レポートには実験レポート、実習レポートなど色々な種類があり、それに応じた書き方がありますが、

 

どんなものであっても「全体を総花的にまとめて考察する」というのが共通の書き方です。また、学校の課題として書く場合、提出先の先生の方がよほど知っているようなテーマについて書く場合がありますが、相手も知っていることを前提とした書き方をするのは好ましくありません。実験や実習などの専門性の高いレポートなら、

 

読み手が基礎知識を持っていることを前提とすることもありますが、基本的にはそのテーマを知らない人にも理解できるような書き方を心がけるとよいでしょう。また、講演会のレポートのように文章のみの場合、まとめた内容と自分の考えが読み手に混同されないように表現するか、全体を章立てして自分の考察は最後の章にまとめて持ってくるなどの工夫が必要です。

 

また、言うまでもなく誤字脱字や間違った文法の使用など、基本的な文章としての体裁を損なう書き方は避けなければなりません。加えて、実際の内容と違うものを書いてしまうと、レポート全体が間違ったものになってしまいますので、話の意味を取り違えたり、

 

内容を誤って覚えたりということがないようにしなければ講演中はこまめにメモを取りましょう。もちろん、話にしっかりと耳を傾けることも必要です。すでに話を聞き終えたあとの場合は、よく話を思い起こしながら資料やメモと向き合ってみましょう。

 


講演会の気づきのレポートの書き方

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講演会の気づきのレポートを書き方としては、講演全体の話の流れを押さえつつ、自分なりの気づきを書くことになります。よっぽどテーマとかけ離れていたり不真面目な内容であったりしない限りは、思い思いに素直に書いて構いません。文章量に関しては、指定を受けた場合はそれに則って書きましょう。

 

指定がない場合でも、全体の2分の1以上は気づきに関することになるのが望ましいでしょう。書き出しに困ったら、日時や場所、講演のテーマ、講演者のプロフィールなどから書き出すと良いでしょう。ただし、字数や枚数に制限がある場合、このような誰でも書ける情報だけで紙幅の大半を埋めてしまうことは避けなければなりません。

 

あくまでも主体は講演会から得られた気づきであることを意識してください。同様の理由から、講演内容についてもそこまで事細かに書き連ねる必要はありません。全体の流れを押さえつつ、細かく書くのは印象に残った部分や気づきに関連する部分のみに留めましょう。全体の構成としては、無理矢理小分けにする必要はありませんが、

 

それなりの文章量の場合、章立てした方が読みやすく仕上がります。また、「講演者の何々という話に対して筆者は○○と考えた」という風に、取っ掛かりとなった話が分かるようにするか、講演内容の章でまとめた内容を気づきの章が引き継ぐようにするなど、

 

自分以外の人が読んでも講演内容のどの部分からどんな気づきを得たのか分かるようにしましょう。そして、どんな構成でも最後は全体を総括する文章で締めます。いずれにせよ、きちんとレポートの体裁を成していて、なおかつ筆者が講演の内容をよく理解し、そこから得られた気づきがあったことが伝わるものに仕上げましょう。

 

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