「お心づくし」の意味と例文と書き方
-
志望理由書の書き方
志望理由書とは、進学先に自分の熱意を伝えるための書面です。他の書類と比べて、自分の考えていることを自由に書くことが求められるので、受験生によっては「何を書いたら良いか分から...
-
裁判所提出用意見書の書き方
裁判所提出の意見書の書き方ですが、例文を交えつつ見て行きましょう。なかなか裁判所提出の意見書を書く機会などありませんからどのようにして書けばいいのか、何を書けばいいのかわか...
-
出産の内祝いの手紙の書き方
出産と言うのは、新しい命が芽生えるという大きな出来事であり、大変よろこばしいことです。それゆえ、多くの方々から現金や品物でお祝いをいただくことになります。  ...
-
趣意書の書き方
1.趣意書の添付が必要となるとき 2.趣意書を作成するための準備とは? 3.趣旨が伝わる文章の書き方 4.グラブチームの募金について ...
-
AO入試のエントリーシートの書き方
10年以上前に大学全入時代に突入し、大学や専門学校に進学したいと思ったら、高望みをしなければ希望通りの学校に進学することも夢ではない時代になっているのです。ですから、入試の...
-
会社宛・招待状封筒の書き方
結婚式などの招待状を出す際、以前入社していた企業や取引先など、個人ではなく会社宛に書く事もあります。その際、案内を入れる封筒にも気をつけるべき点があります。個人に当てて出す...
-
合意書の書き方
1.合意書と契約書の違い 2.合意書と覚書などの違い 3.基本的な合意書の書き方 4.合意書を作成するケース 5.遠方との合意書の...
-
退職願の書き方
1.退職願とは 2.退職願と退職届の違い 3.退職願の提出の仕方 4.退職願の書き方 退職願とは ...
-
賃金規定変更届の書き方
賃金規定とは会社や従業員が守るべきルールを定めた会社や企業ごとに制定されている就業規則の関連規程の一つです。就業規則の中には給与規定というものが存在しており、賃金の決定や賃...
-
評価育成システムの書き方
会社にとって有望な人材を育てるにはきちんとした評価育成システムを導入することが必要です。教職員にも活用することができ取り組み状況を適切に記録、評価してその結果に基づいて指導...
お心づくしという美しい日本語があります。真心や好意がこもっていることと、人の親切な行為をさす場合とがあります。多くの場合、相手の好意ある配慮に対して、感謝の気持ちをあらわす言葉として、「お心づくしありがとうございます」という使い方をします。この場合は相手の人がしてくれた気遣いに深くお礼を述べているのです。
また人から贈り物をされ
その贈り物がとても気に入った場合に、「お心づくしの品を頂戴し、誠にありがとうございます」というふうに感謝の気持ちを伝えます。この場合は、相手がよいプレゼントを選んでくれ、その贈り物に対してとても嬉しく、喜んでいる気持ちを、お心づくしの品という美しい日本語にしてあらわします。
こういった美しい日本語を知らなかったとしたら、同じような状態に遭遇した場合、どういった言い方で人と接するのでしょうか。例えばよい贈り物をもらった時などは、「本日、贈り物を頂戴しました。とてもおいしい、珍しいお品でとてもうれしく思っております。どうもありがとうございます」といった言い方でお礼を述べることでしょう。これでも充分贈り物が届き、喜んでいて、感謝していることを伝えています。
しかし日本語を多く学んでいて、美しい言い回しを知っている人達には、お礼をあらわす時に、どこか足りないことに気づきます。それは贈り物を贈り物といってむき出しで表現するために生じる、どこか足りない表現なのです。
贈り物を言う前に「お心づくしの贈り物をいただき」と言ってみると、どこかやんわりとそして気持ちがこめられ、雰囲気が和むことに気づきます。「お心づくし」という5文字の言葉ですが、物をぽんと置いただけの殺風景な雰囲気から、美しい包み紙につつまれ、リボンをかけられ、メッセージカードが添えられているといった真心のこもった姿になるのです。
この言葉のもつ大きな威力を知っておくことは、とても有意義なことです。なるべくこういった美しい日本語を使いこなせるよう努力したいものです。日本人の魅力となります。
この言葉がなぜ美しく響くのかを分析してみましょう。
この言葉は、お心と、づくしから成り立っています。お心のこもったお品を頂戴し、でもよいのですが、お心づくしの品を頂戴しの方が格好良く響きます。
お心とづくしがジョイントすると、より一層相手の真心や好意に対して感謝をしている気持ちがこめられます。「づくし」ということばは、尽くすからきていますので、心を尽くすという意味になります。
ありったけの気持ちをこめて
これ以上のものは見当たらないと言ってもいいほどの選び方をして、品物を選んでくれたという意味になります。贈り物にとても時間や労力をかけ、たくさんある商品の中から、自分にあうようなものを、よくぞ選んでくれた、本当にありがとうという意味がこめられることになります。
お心づくしという5文字の清楚な感じのこの言葉を深く読み込んでいくと、相手の人が汗をかき、足を運んで、色々なところへ出向き、売り場を見て回り、店員と相談をし、自分のことを思い出し、気に入るかどうかを考えながら、似合うかどうかを気にしながらと、とてつもないほどの時間と労力をかけてくれているのです。
こういったことに対して、長々とその時の状態を想像しながら、口に出して言うと、興ざめです。そんなこと気にしてくれなくてもよいと気を悪くする場合もあります。そのあたりのことは遠慮なく相手の好意に甘えていればよいのです。
しかしどうしてもお礼の言葉を述べておきたくなります。
相手の親切な行為に対して、美しい日本語でお礼を述べておくことが必要になります。そんな時には、くどくどと長く述べるのではなく、「お心づくしの品をありがとうございます」なのです。この5文字に自分のお礼の気持ちをすべて託します。
相手の真心や好意に対して、精一杯の感謝の気持ちをこめます。5文字の持てる力に助けられながら、この言葉を使うことによって、その後、その人との関係もますます良くなっていきます。
人との関係を良好に保つためには、コミュニケーションを良くすることが大切ですが、要所要所で、気持ちのこもった表現が出来ることが大切なこととなります。
特にお礼を述べるということが人と人との関係を良好に保つためには、重要なことです。何かをしてもらった場合、その親切な行為に対して、必ずお礼を述べる習慣が必要になります。
そのお礼の述べ方がポイントです。
ぶっきらぼうに話していても、本当に喜んでもらえたのかどうか、悪かったのかもしれないという雰囲気になってきます。またあまり大げさに伝えても、どこか無理があります。そんな時は、美しい日本語であるお心づくしを思い出します。
この言葉の持つ、大きな魅力に支えられながら、人との関係をうまく保っていきます。こういった日本語の美しさにも感謝しながら、気持ちよく生活を続けていくことが出来ます。