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よく、お言葉に甘えて、という言葉をきくことがありますが、このお言葉に甘えるという言葉は好意に甘えるという意味や親切に甘えるという意味と同じ意味を持っています。他の人からの好意での申し出を受け入れるとき、相手の親切な言葉に素直に従うというときに使用する言葉です。
同じような言葉で、ご親切に甘えて、という言葉がありますが、こちらは相手の言葉に甘えるだけではなく、行為に対しても従う、という意味があるので、お言葉に甘えて、という言葉とは少し違いがあります。
お言葉に甘えて
というのは、相手から自分に対して提供する言葉などがあった場合に限り使う言葉であり、こちらからお願いしたいことがある場合には使わないようにしておきます。また、使う言葉としても正しくないので気をつけるようにしておくことです。
お言葉というのは敬語です。
お言葉に甘えるというのは、敬語表現になり、目上の人や自分と対等な立場にいる人に対して使うものです。また、目下の相手や対等だけれど親しい人などに対しては使うことはないということです。
ご好意やご親切なども敬語表現のひとつで、自分より立場が上の人などに限り使う表現です。好意は親切と信頼感のある関係が成り立っている状態で使うものであり、厚かましくも頼むという意味合いとは違います。
相手にはあまり関係ない、もしくはいけないことだとわかっている場合だけれど、助けてほしいときなどには、厚かましいのは承知ですが、などと使います。
たとえば、お言葉に甘えて先に帰らせていただきます、というものや、お言葉に甘えてお申し出をお受けいたします、などといいます。また、例として、知り合いの家に行ったら夜ご飯の時間になってしまった、という場合に、相手から夕飯を一緒に、と誘われたとします。
そんなときには、帰るにしろ食べるにしろ、きちんと相手の好意を受け取ったという意味を込めて、ありがとうございます、お言葉に甘えてご相伴にいただきます、というか、持ち帰ってほしい、と言われたときには、お言葉に甘えていただきます、と伝えるといいのです。
お礼の言葉を伝えるときに、これだけでは味けないと感じたり、相手に対して自分の言葉が物足りない返答だと感じるときにひと言添えると印象もいい言葉だといえます。
相手に、厚かましいかもしれないけれど、せっかくそう言っていただいたのでありがたくいただく、というニュアンスが伝わりやすい言葉だともいえます。食事をいただいた後も、お言葉に甘えてご馳走になってしまって、という風に伝えるのもいいです。
相手に対して敬意とこちらの嬉しかった
ありがたいと感じているという気持ちを伝えるときに使いやすい言葉だと考えるといいということです。ときどき、相手に物や食事をいただいくことになったとき、遠慮なくいただきます、という風に言う人がいますが、これはよほど親しい人か、もしくは友人や同僚などの場合なら大丈夫かもしれないですが、目上の方に対して使う言葉ではないです。
相手に対しての配慮の言葉として正しく使うことが大切です。相手が好意から言ってくれていること、そして渡したいと考えている場合、相手の気持ちを受け取る、という意味でお言葉に甘えて、という風に使うのが正しいのですが、ときどき間違えて使っている人や自分に都合のいいように利用している人もいます。
相手からの要求という風に考えるのではなく、相手から自分自身への気持ちのひとつとして甘えさせてもらう、という風に考えるといいです。先輩や上司、同僚などと一緒に出かけて、おごってもらうことになったとします。
そういうときには、ありがとうございます、やすみません、だけを言ってしまいがちですが、そこをお言葉に甘えてごちそうになります、という言葉に変えるだけでも印象のいい雰囲気にすることができるのです。
言葉はそのときの状況や相手、またどんな人かということで変わってきます。その場面によって正しい言葉使いを出来るということは社会人として必要なスキルともいえるのです。
なので、お言葉に甘える
好意に甘える、ということと、厚意という言葉を混同してはいけないということです。相手の負担にならないように自分の感謝の気持ちを伝えるということが大切なのです。
難しい場合もありますが、好意に甘えることが相手をたてることになる場合もあります。なので、しっかりとお礼を伝えて、感謝の気持ちを言葉で表現することが大事です。
ただありがとうと伝えるよりも、さらにしっかりとした謙虚な感謝の気持ちが的確に伝わりやすい言葉なのです。どんなときでも、自分の気持ちを伝えるのは大切なことですが、相手との関係を考えて、相手の気持ちを受け取るのはもっと大切なことである場合も多いです。
なので、好意に甘えるということに戸惑っても、きちんと気持ちを伝えることで相手も喜んでもらえて嬉しいと考えてくれます。
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