書き方を定式的に学ばない日本の文化
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文章の書き方のコツをどうやって得るか
文章の書き方にはやはり、コツというものが存在します。そして、コツを獲得する一番手っ取り早い方法というのは、書き続けることです。書き続ける、といっても、ただ書くだけでは得るものは少な...
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原稿用紙の使い方を理解し、読書感想文を書いてみよう
夏休みなどの課題として、読書感想文が出されることがあります。この読書感想文を書くことを苦手としている人も多いのではないでしょうか。そのような人の為に、読書感想文の書き方のコツについ...
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領収証の内訳の書き方
物を購入した場合や、何らかのサービスの提供を受けた場合、必ずレシートを貰います。このレシートは領収証としても活用できる優れものと言えるでしょう。この証明書類は、事業所によっ...
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質問書の書き方
外国人の方が日本において勉学など何らかの活動を行なう時には、その在留に関する一定の資格を得る必要があります。 1.配偶者等の在留資格「質問書...
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お礼状の書き方
結婚や出産のお祝いをもらったり、あるいは療養中のお見舞いに来てもらった方に対して送るのがお礼状です。いくつか例文を踏まえて書き方を記載します。何のお礼で書くのかという状況に...
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文章の書き方を考察する
一言で言いましても、文章の書き方というものは、様々なものがあるわけです。それは手紙の書き方から、作文、小論文、小説に至るまで、実に多数の分野に広がっています。 ...
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測量野帳の書き方
測量野帳の書き方についてですが、測量野帳とは、測量士が野外で活動をする際に使い勝手がいいように考えられたノートのことです。このノートが発売されるようになったのは、1959年...
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論文の書き方
論文は、課題または提起された問題に対して、答えである結論を出すための文章です。そのため、一番シンプルに論文を書く場合は、小説のような、「起・承・転・結」のうち、転の部分を外...
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作家になるための小説の送り方
自分が書いた小説を、ある出版社に送って新人賞を狙いたいと思っている人は、数多く存在しております。ですが、小説は書いたものの、原稿用紙への書き方がわからないという人は多く、最近ではそ...
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インターネット注文の注文書の書き方
最近、インターネットの普及によって、ものを買うときの購入方法まで変化が表れてきています。目当ての商品を探すにしても、画面上で見ることができ、たいていの物がそれで、済んでしまうように...
日本の教育課程においては実は文章の書き方について体系的に教わる機会がありません。小学校の頃から読書感想文や社会科見学の作文など、文章を書く機会には恵まれており、大学生になってもレポートや小論文を書くことが頻繁にあります。
しかし、その一般的な書き方を授業で教えるということはなく、実経験を通して書き方を学んでいくという形式がとられています。
この方式は欧米とは対照的です。
欧米ではライティングの授業が重視されており、ビジネスライティング、アカデミックライティングといた授業が当然のようにカリキュラムに組み込まれています。日本人に比べて欧米人が論理的に物事を説明するということがしばしば言われるのはこういった教育の成果とも言えます。
ある事象があって、その理由を説明するという構成が常識的になるようにライティングの教育を幼いうちから受けてきているのが欧米人なのです。それに対して日本では試行錯誤によって書き方を学んでいるため、個人によってもその時々の先生や指導者によっても左右され、独特の書き方を個人個人がもつようになります。
基本的には普段から行っている物事の考え方や順序立て方が反映されるため、欧米的な論理的思考をする人もいれば、日本的な思考の順序になる人もいるという状況が出来上がっているのです。
欧米的な方法によってライティングについて学ぶようにするメリットは、意思疎通が容易になるということです。文章といえばこういう順序立てて書かれているものだという前提のもとに文章を読むことができるため、誰がどんな文章を書いても皆にわかりやすい組み立てになっているからです。
しかし、あまりに一様化しているため
文体による個性が多かれ少なかれ失われてしまっているという側面は否定できません。一方で、日本のように文章の書き方を一様に教えない場合には、個人によって文章に癖があり、人によってはとても理解しがたい文章を書く場合があります。
そのため、書いた本人にはわかりやすくても他の人にはとてもわかりにくい文章というのが散見されるというデメリットがあります。しかし、表現の方法にも構成にも束縛がかかっていないので自由と多様性に富む文章が多く生まれてくることになります。
結果として、技巧に富んだ文章を書く人が生まれたり、優秀な小説家が出現したりすることにつながっている可能性が高いでしょう。このように、束縛を受けない文章を書けるという環境にあるのが日本であり、ライティングを定型化することを重視した欧米とは異なる文化があります。
あらゆることの欧米化が進む今日ではあるものの、日本の独自性として認識されてしかるべき点であるといえるでしょう。